愛知タイル旅 2014
2020年のこの暑い中、かなり前に行ったタイル旅を思い出す。
なんでかと言うと最近やたらレトロタイルを扱うことが増えて、あの時見てたレトロタイルのほんの一部だけど自宅に集まってきた。というか私が購入してるんですが。
じっくり日本のレトロタイルをみていると改めてその素晴らしさを感じることが多くなったからかなと思う。
2014年の春、はじめて母と二人旅行をした。二人旅行と言いつつ、もっぱら私のタイル旅に母が付き合ってくれた形だったけど知らない土地に二人でいることが新鮮だった。
私たちはまず常滑市にあるINAXライブミュージックというタイルでは有名なあのINAXの博物館に行って世界のいろんなタイルやタイルの歴史、タイルが出来るまでの工程をアミューズメントパーク並みのわくわく感のまま大いに堪能。
あっという間に時間が過ぎ、タイルを身近に感じられるとてもすてきな施設でした。
私が後にウズベキスタンに旅するきっかけになったのもきっとここの博物館で見たドーム天井がとても印象に残っていたからなのかもと今になってそう思う。
この後、瀬戸市の窯垣の小径という「窯垣」という窯道具を積み上げて作った塀や石垣が見れるスポットを散策。この窯垣は全国でも瀬戸にしかないそうです。
遊び心ももちろんですが、自分的には丹精込めてつくった焼き物を無駄にしたくなかったんじゃないかなとも思うんです。タイルが破損したとき、タイル加工で余ったものなんかは現場では捨てることが多いと思うんですが、自分はかなり小さなタイルのかけらもとっておきたい。
そのタイルをどこかに生かしたいって思うんですよね。
片づけられない家の人が良く言うセリフみたいですけど、なんでもかんでもじゃなくて気持ちがこもった愛情のあるもの、特に自分が焼いたものなんかは特別だったんじゃないかなぁと。
そういうものをこういった見せ方で人を魅了できるなんてとてもステキだと思います。
いいものが残るにはそれを守ろうとしてくれてる人や地域の支えがあると思うので、随分時間が経ってますが今も変わらずふたつとも愛知の名所であることがとてもうれしいですね。