アクセントウオール 施工について
前回ブログに書いたようにお客様と色々話し合いを重ねて
タイル選びとデザインが決まったらここからタイル作業に入っていきます。
デザインをもとにひとつひとつのタイルピースの配置を考えながら
もくもくとモザイクタイルを制作していきます。
この作業は多くの職人さんの中でもかなり好き嫌いが分かれる細かい作業です。
タイルの並べ方には決まりがありませんが、適当に見えて適当ではない。
ここがとても難しくも楽しいところだと思ってます。
ただタイルを割って並べるのも楽しい。
色々考えて並べるのも楽しい。
その中でオリジナリティをどこまで出すかはその時々で変わりますが
変わりがきくものはつまらないなと。
疲れてきた時はついつい自分の甘さが出てくるので、
その時は “後で後悔するからちゃんと頑張ろう” と喝をいれてます。
モザイクタイルが出来上がったらいよいよ現場への施工開始です。
現場はいつも例外でいっぱいです。
ちょっと話は外れますが、はじめて職人になった頃、現場は予想外のことばかりで驚きの連続でした。
その中でどうやったら解決できるか色々考えて色んな人に助けられて
色んな現場を経験させてもらって今があります。
私は異業種からこの世界に飛び込んだので右も左も分からなかった自分に本当に
良くして頂きました。私に関わってくれたみなさまには感謝しかありません。
話を戻して、今回はトイレ室の背面壁ですがまだトイレが設置されてなかったので
施工はとてもしやすい環境でした。施工環境はいつも作業しやすい状況とは限らないのでとても助かりました。
自分が制作したモザイクタイルが次々と壁に張られてイメージデザインが
カタチになっていく姿が見えてくるとわくわくしてきます。
でも最終の目地入れが完了するまではやっぱり気を緩められないので
そのわくわくはしばらくはちょっと隅っこに置いて気持ちを切り替えます。
最後の目地入れと掃除まで完了してやっとほっと出来ます。
でも本当にほっと出来るのはお客様に引渡した際に喜んでもらえたかどうか笑顔が見れてはじめて本当にほっとします。
その時いつもあの時妥協しなくてよかったって思えます。
施工ひとつひとつは慣れてくると単純作業になりがちですが、
お客様にとってはかけがえのないひとつだということを忘れないで施工していきたいなと考えてます。